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【会員コラム】間忠雄(9)倫理的反出生主義の普及を願って(9)~倫理的反出生主義のプロパガンダ~
「プロパガンダ」という言葉がある。
一般に「宣伝・広告」という意味を持つ言葉であるが、語源は1622年にカトリック教会が設立した「布教聖省」なるものの呼称にこの語が用いられ、ラテン語のpropagare(繁殖させる、種をまく)に由来するという(ウィキペディアより)。
これはキリスト教における福音宣教が、新約聖書福音書における「種まきの譬え」(マタイ・マルコ・ルカ)にそのイメージを負っていることを示す一例なのであるが、しかしその後の歴史においてとりわけ「政治的なプロパガンダ」という用いられ方をする場合、それは一種の扇動的な要素を持ち、知性的であるよりも情緒や激情に訴えかける宣伝効果として、一般大衆に向けて重大な影響力を及ぼす作用として語られるようになった。宗教的な宣伝に始まり、商業的な広告、政治的なプロパガンダにわれわれの生きる社会は事欠かないのであるが、確かにそれらは否定的な意味だけを持つのではない。
たとえば商業的な広告の多くは消費者が必要な商品やサービスを手に入れることに役立っている。
宗教と政治の自己宣伝は真に人々に福利厚生をもたら

間忠雄|Tadao Hazama
7月28日


【会員コラム】穂積浅葱(6)不妊治療クリニック爆破犯の過ち:無生殖主義活動家の視点
6月17日にカリフォルニアの不妊治療クリニック付近で起こった自爆事件の犯人とされるガイ・エドワード・バートカス容疑者(とその協力者、ダニエル・パク)の行動がなぜ無生殖主義*活動家の視点から許容できないものだったのかについて、私の考えをここに書き留めておきます。
* 苦感能力を持つ意識を作ることは誤っているとする倫理学上の立場を、ここで解説している理由で、無生殖協会は「無生殖主義」と呼んでいます。その実践の仕方は事実上、反ヒト生殖主義(広く『反出生主義』として知られている立場)とヴィーガニズムの両立です。「反出生主義」という言葉の方に馴染みがあれば、読み替えてくださっても差し支えありません。
広く受け入れられている結論(ヒトや動物を作ることは良いことである、または許容されることである)に反対すべき理由を見つけていない人々を、それに真っ向から対立する無生殖主義に納得させようと思ったら、まずは彼らに、議論に参加して我々の話を聞く気になってもらわなければなりません。
そのためには、彼らは少なくとも無生殖主義について「過激」「危険」などという

穂積浅葱|Asagi Hozumi
7月26日


街頭活動20:池袋駅東口
2025年7月13日(日)の午後、無生殖協会街頭活動部は20回目の街頭活動を池袋駅東口付近で実施しました。
3名の会員が参加し、ヒトを作ることの倫理的な重大さや同意の不在などに触れる6種類のパネルを掲げ、付近を通行する多くの人々の注目を集めました。
今回の活動では、本会に全面的に賛同する意見を表明する通行人は見られなかったものの、2名以上が本会の立場をある程度理解する姿勢を示しました。
残念ながら別の通行人は、活動に参加していた会員の年齢に基づく差別的な態度を露わにし、卑劣な言葉を投げかけました。
今回の街頭活動で使用されたパネルは以下の6種類です。

穂積浅葱|Asagi Hozumi
7月15日
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